私は最初、Ｗワークで週３日仕事していたんです。もう一つの仕事が時短営業になって、将来が不安になってきて……その仕事は辞めて、今はこの仕事一本になりました。年間を通じて途切れず仕事が入ってくるので安定していますし、安心して仕事できます。

補修の仕事は初めてでしたが、先輩に一から教えてもらうところからスタートしました。

新人時代も「どう？大丈夫？」って先輩が気にかけてくれて、困った時はいつも助けてもらっていました。半年くらい経ってから、「見違えたよ！すごく上手くなったね」と言われた時には、本当に嬉しかったです。やさしい先輩が多いので、仕事しやすいですね。

現場見学に来た社長に「A君、よくがんばってるな！」と声をかけていただいた時には、ちゃんと名前で呼ばれて感激しました！社長と一緒に食事したこともありますが、気さくで話しやすい方だな～といつも思います。

私はもともと美術大学出身で、描いたり塗ったりするのが好きだったので、この会社で仕事をするようになりました。

木目を描いて補修する時、「色を合わせるのがうまいね」と言われることがよくあります。美大では色彩学も勉強しましたし、自分でも絵を描くのが好きだったので、それが生かせてる感じがします。木の色に合わせて、微妙な中間色を作るのが得意なんです。

補修が終わった後、現場監督に「どこを直したかわからないくらいキレイ」と言われる時は嬉しいですね。好きなことを生かして仕事して、喜んでもらえるのって、人間としてシアワセだな～と思います。

「任せてよかった」と、お客様にお声がけいただくこともあり、ありがたいな～と感じています。

新しいスタッフが入った時には、なるべく自分から声をかけるように心がけています。自分も新人時代に困った時は、いつも先輩に助けてもらっていました。自分がしてもらったように、新しいスタッフに恩送りができたらいいなと思っています。

新築マンションなどの大きな現場になると、5人くらいのチームで仕事することも多いので、得意不得意を見極めて、役割分担を考えます。

パテを塗って穴をうめて、モノを形成するのは、男性の方が早いですね。手先が器用な方には、向いている仕事だと思います。

同じ木の色でも、黄色っぽい色もあれば、赤みが強いものもあります。女性はとくに、色を合わせるのが上手くて、色彩感覚がある方が多いな～と感じることが多いです。

「ちょっと難しそうな傷だけど、これお願いできる？」と言われた時には、私が補修することもあります。「まるで魔法だね！すごい技術だね」「助かったよ」と、現場監督に言われると、やっぱり嬉しいですね。「次も指名させてもらえますか」と言われると、励みになりますし、仕事にやりがいを感じますね。